車窓から望む
懐かしい情景
JR郡家駅から終着若桜駅までの19.2㎞を結ぶローカル線で、沿線の23施設が登録有形文化財となっています。ガタンゴトンと心地よい揺れとともに車窓にひろがる四季折々の素朴な田舎の風景をお楽しみください。
若桜鉄道沿線ガイド
旅の始まりの駅
JR因美線との乗り継ぎで姫路・岡山・鳥取へ
JRと若桜鉄道の乗換駅です。ここから終着駅若桜までの19.2kmが若桜鉄道の路線となり、のんびりゆったりローカル線の旅をお楽しみいただけます。
車窓からも望める桜の名所
「天満山公園」
昭和の風情が残されている駅舎。駅の周辺には、桜の名所として親しまれている「天満山公園」があります。毎年春には千本余りの桜が咲き誇り、車窓からもその景色を楽しむことができます。
バイク好きの聖地
「隼(ハヤブサ)駅」
スズキのバイク「ハヤブサ」と同じ駅名のため、全国各地からライダーの集まる聖地となっています。毎年8月初旬に開催される「隼駅まつり」には数百台の隼ライダーが一堂に会する様は圧巻です。
まっすぐに伸びる線路が特徴的な
「男はつらいよ」のロケ地
映画「男はつらいよ」の第44作目「寅次郎の告白」(平成3年公開)のロケに使用された駅です。窓の外には西条柿の柿畑が広がります。秋には一面橙色に染まり、写真撮影スポットのひとつとなっています。
大迫力の自然滝
「徳丸どんど」や
秀峰「氷ノ山」を眺める
橋長128mの鋼製10連桁橋を通過します。「徳丸どんど」といわれる自然滝があり、広い河原から近傍の山々を眺めることができます。
また車窓からは氷ノ山の山頂が見えてきます。四季折々の氷ノ山の表情をお楽しみ下さい。
アメリカの鉄鋼王、カーネギー製のレールを
再利用した庇(ひさし)が特徴的
石積みのプラットフォームにあるひさしに使われている支柱は、20世紀初頭の輸入レールなどを加工して作られています。自然が美しい丹比駅近辺には、「八東ふるさとの森」や「宿坊光澤寺」などの観光スポットもあります。
積雪地帯ならではの
雪覆などを抜け、
旅の終着駅へ
全線19.2kmの内駅間最長の5.7kmを走行します。その線路には橋長110mの鋼製7連桁橋や積雪地帯ならではの雪覆などがあります。冬季にはこのあたりから一気に積雪量が増していきます。
令和2年にリニューアル
レトロな雰囲気漂う若桜線終着駅
旅の終着駅「若桜駅」に到着です。かつて若桜線を走行していたSLやディーゼル機関車が保管されており、駅舎から見ることができます。人力で回転させる転車台もあり、操作体験ができます。
若桜駅周辺は観光スポットが多く集まっており、「昭和レトロ」な風情漂う街並みは、観光客に人気です。